ワードで変更履歴を表示するには?
表示されない時の対処法

Word文書を修正・添削する際に便利な「変更履歴の表示」機能について、
設定手順から表示されない時の原因と対処法まで詳しく解説します。
初心者でも簡単に操作できるよう画像付きでご紹介。

ワード 変更 履歴 表示 プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし ワード 変更 履歴 表示 3ステップで簡単復元
内野 博
内野 博 更新 Jun 05, 25

Word(ワード)文書を添削したり、修正したりする機会がある方は、Wordで変更履歴を表示するよう設定すると便利です。変更履歴が確認できれば、添削・修正前後で文書にどのような違いがあるのかをすぐに確認できます。

この記事では、Wordで変更履歴を表示する方法と、表示されない時の対処法をわかりやすくまとめました。お困りの方は参考にしてください。

目次
    1. Part2-1:【重要】変更履歴の非表示設定を確認する
    2. Part2-2:変更履歴を確認する
    3. Part2-3:「変更履歴の表示」をオフにする方法
    1. Part3-1:変更履歴の書式設定を確認する
    2. Part3-2:ユーザー名の設定を確認する
    3. Part3-3:変更履歴ウィンドウがオンになっているか確認する

Part1:Word(ワード)の「変更履歴の表示」機能とは

ワードで変更履歴を表示する機能の概要

Wordの変更履歴の表示機能とは、その名の通り、予め設定しておくことで、文書内の変更履歴が記録され、変更履歴を閲覧できるWordの機能の1つです。

文書作成時の修正箇所のチェックや、複数人での編集作業に役立ちます。

便利な活用シーン

・複数人で文書を編集する場合
・校正や添削作業を行う場合
・文書の変更箇所を確認したい場合
・編集過程を記録に残したい場合

Wordの変更履歴の表示機能は、とても簡単に設定が可能です。次の項目で手順をご紹介していますので、ぜひ一緒に操作をしてみてくださいね。

Part2:Word(ワード)の「変更履歴の表示」をオンにする手順

ここでは、Wordの変更履歴の表示機能をオン・オフにする手順を画像付きで解説していきます。

まずは、次の手順でWordの変更履歴の表示機能をオンにしてみましょう。

ステップ1:[校閲]タプの[変更履歴の記録]をクリック

ワードの変更履歴を記録する設定ボタン

ステップ2:[すべてのユーザー]または[自分だけ]を選択

ワードで全ユーザーまたは自分だけの変更履歴を表示する設定

すべてのユーザーの変更履歴を記録する場合は[すべてのユーザー]を、自分の変更履歴のみを記録する場合は[自分だけ]を選択しましょう。

なお、[変更履歴のロック]を選択すると、変更履歴の表示機能のオン・オフの操作をパスワードで保護することができます。必要に応じて活用しましょう。

ステップ3:文書の変更を行う

ワード文書内の変更履歴が表示される例

これで、変更箇所が表示されるようになります。

Part2-1:【重要】変更履歴の非表示設定を確認する

ファイルを開いた際に添削部分が表示されないようにしたい場合は、変更履歴の非表示設定を行いましょう。

手順は次の通りです。

ステップ1:[ファイル]タブを開く

ワードのファイルタブから変更履歴の表示設定を開く

ステップ2:[オプション]をクリック

ワードオプション設定から変更履歴の表示制御を開始

ステップ3:[トラストセンター] > [トラストセンターの設定]の順にクリック

ワードのトラストセンターで変更履歴の表示オプションを調整

ステップ4:[プライバシーオプション] > [ファイルを開くまたは保存するときに、非表示になっている変更履歴/コメントを表示する]のチェックを外し、画面左下の[OK]をクリック

変更履歴の表示設定をオフにするワード画面の例

ステップ5:[校閲]タブより[変更履歴/コメントなし]または[最終版]を選択

ワードで変更履歴なしまたは最終版として表示設定

ステップ6:通常通り文書を保存しファイルを閉じる

ワードで変更履歴の表示設定を保存してファイルを閉じる

これで、次回ファイルを開いた時に変更を反映したあとの文書が表示されるようになりました。変更履歴自体は残っているため、変更履歴の表示機能をオンにすれば、変更履歴を確認することも可能です。

Part2-2:変更履歴を確認する

画面上に修正・変更箇所のみが表示され、履歴一覧が表示されていない場合の設定方法をご紹介します。変更履歴一覧の表示手順は、次の通りです。

ステップ1:[校閲]タブの[ [変更履歴]ウィンドウ]横にある矢印をクリック

ワードで変更履歴の表示ウィンドウを開く手順

ステップ2:変更履歴ウィンドウのタイプについて「縦長」または「横長」から選択

ワードの変更履歴ウィンドウを縦長または横長で表示する設定

変更履歴を表示するワードのウィンドウ画面例

これで、画面左に変更内容と変更したユーザーの名前が表示されるようになりました。

Part2-3:Word(ワード)の「変更履歴の表示」をオフにする方法

変更履歴の表示機能自体をオフにし、変更履歴を記録しないよう設定する手順はとても簡単です。

[校閲]タブの[変更履歴の記録]ボタンをクリックするだけです。

オン、オフの状態はボタンの状態で判断できます。

ワードの変更履歴表示機能をオフにする手順(オン状態)

ワードの変更履歴表示機能をオフにした画面(オフ状態)

Part3:Word(ワード)の「変更履歴の表示」が表示されない時の対処法

Wordで変更履歴が表示されない場合の対処法を3つご紹介します。

  • 変更履歴の書式設定を確認する
  • ユーザー名の設定を確認する
  • 変更履歴ウィンドウがオンになっているか確認する

1つずつチェックしていきましょう。

Part3-1:変更履歴の書式設定を確認する

変更履歴の表示機能をオンにしているのに、文書を修正・変更しても下線が表示されない場合は、次の手順で書式設定を確認してみてください。

ステップ1:[校閲] > [校正履歴]の欄にある矢印をクリック

Wordの校閲タブで校正履歴オプションを表示する操作画面

ステップ2:[詳細オプション]を選択

Wordの変更履歴に関する詳細オプションを選択する手順画面

ステップ3:各修正・変更に対してどのような書式で表示するかを選択し[OK]をクリック

Wordの変更履歴の表示書式を設定する画面(色や線の種類など)

Part3-2:ユーザー名の設定を確認する

変更履歴にユーザー名が表示されない場合は、次の手順でユーザー名の設定を確認しましょう。

ステップ1:[ファイル]タブを開く

Wordのファイルタブを開いてオプションを選ぶ画面

ステップ2:[オプション]をクリック

Wordのファイルメニュー内でオプションボタンをクリックする画面

ステップ3:[全般]の[Microsoft Officeのユーザー設定]より、[ユーザー名]と[頭文字]を入力し[Officeへのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用する]にチェックを入れて[OK]をクリック

Wordのユーザー名設定画面(ユーザー名と頭文字を入力する欄)

Part3-3:変更履歴ウィンドウがオンになっているか確認する

変更履歴一覧が、画面の上下左右のいずれかに表示されない場合は、「変更履歴ウィンドウ」の表示がオフになっている可能性があります。

Part2-2:変更履歴を確認する」こちらで解説している手順を参考に、変更履歴ウィンドウを表示するように設定してみましょう。

Part4:変更履歴関連のトラブルと解決策

変更履歴機能を使用中に発生しやすいトラブルとその解決方法をご紹介します。

変更履歴が保存されない場合

変更履歴を記録したはずなのに保存されていない場合の対処法:

  • 文書を閉じる前に「変更履歴の記録」がオンになっているか確認
  • 最終更新日時をチェックして保存されているか確認
  • OneDriveやSharePointのバージョン履歴を確認

変更履歴が多すぎて見づらい場合

多数の変更がある文書で見やすくする方法:

  • 特定のユーザーの変更のみを表示するフィルタリング機能の活用
  • コメントと変更履歴を分けて表示する設定
  • 最終版と元の文書を比較表示

変更履歴を含む文書が保存できない場合

変更履歴が多い文書で発生する保存エラーの解決法:

  • 文書を新しいファイル名で保存
  • 不要な変更履歴を承認/拒否してクリーンアップ
  • 文書をPDFにエクスポートしてから再度Word形式に変換

データ復元が必要な場合

Wordを使用する際、消えてはならない重要な文書を取り扱うケースも多いでしょう。万が一Wordのデータが消えてしまった場合は、データ復元専門ソフトを利用することで、簡単に重要なデータを復元できます。

データ復元専門ソフトの「Recoverit(リカバリット)」なら、Wordをはじめとした各種ドキュメントや、画像、動画、音声ファイル、メールなど、あらゆるファイル形式のデータ復元が可能です。

親しみやすいインターフェースで、初心者の方でも直感的に操作ができます。データ紛失に備えたい方、データ紛失のトラブルでお困りの方は、ぜひ無料ダウンロードでお試しください。

無料ダウンロード
無料ダウンロード

以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、タブから特定の保存場所を選択してください。

スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

Recoveritで復元場所を選択する画面(PCフォルダや外部デバイスなど)

ステップ2 消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。

スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。

Recoveritでハードディスクをスキャン中の画面(復元プロセスのステップ2)

ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

Recoveritで削除されたファイルをプレビューして復元する手順(ステップ3)

無料ダウンロード
無料ダウンロード

Wordの変更履歴機能に関するよくあるご質問

  • 変更履歴を記録した文書を共有する際、修正箇所を見せずに送る方法はありますか?
    はい、Part2-1で解説している「変更履歴の非表示設定」を適用すれば可能です。文書を開いた際に修正箇所が表示されない状態で共有できますが、変更履歴自体は保持されているため、受信者が表示設定を変更すれば修正箇所を確認できます。
  • 複数人で編集する場合、誰がどの変更を加えたか区別できますか?
    はい、変更履歴機能では各編集者のユーザー名が記録されます。Part2-2の手順で変更履歴ウィンドウを表示すると、編集者ごとの変更内容を確認できます。ユーザー名が表示されない場合はPart3-2の設定確認が必要です。
  • 変更履歴が突然表示されなくなりました。まず確認すべき設定は?
    以下の順で確認することをお勧めします:
    1. 校閲タブで「変更履歴の記録」がオンになっているか(Part2)
    2. 変更履歴ウィンドウが表示されているか(Part3-3)
    3. 書式設定で表示形式が「なし」になっていないか(Part3-1)
    4. プライバシー設定で非表示設定が有効になっていないか(Part2-1)
  • 変更履歴が多すぎて文書が読みづらい場合の対処法は?
    Part4で紹介している以下の方法が有効です:
    • 特定のユーザーの変更のみ表示するフィルタリング機能を使用
    • 「変更履歴/コメントなし」表示モードに一時切り替え
    • 不要な変更履歴を承認/拒否してクリーンアップ
    • 最終版と元文書を比較表示するモードを活用
  • 変更履歴を含む文書が破損して開けなくなった場合の復旧方法は?
    Part4で紹介しているデータ復元ソフト「Recoverit」を使用すると、破損ファイルの復元が可能です。具体的な手順は:
    1. Recoveritをインストールし起動
    2. 文書が保存されていた場所を選択
    3. スキャン実行後、検出されたWordファイルをプレビュー
    4. 復元したいファイルを選択して「復元」ボタンクリック
    破損が軽度の場合はWordの「開いて修復」機能も試せますが、重度の破損には専門ソフトが効果的です。
内野 博
内野 博 Jun 05, 25
記事を共有する: