カット&ペーストはとても便利でPCを使うほぼすべてのユーザーが日頃から利用していると思います。しかしカット&ペーストを使っていると途中で他の文章をカットしてしまったり、PCの不具合で強制終了されて消えてしまったりと失敗して困ってしまうことも時々ありますよね。本記事ではカット&ペーストの仕組みとカットしたデータが消えてしまったときの対処法を説明しますので、是非参考になさってください。
まずWindows10でのカット&ペーストは最初に移動元のデータを選択してCtrl+XもしくはCtrl+Cでカットを行い、Ctrl+Vでペーストします。この操作でなぜデータを移す事が可能なのかというと、まずカットされたデータはシステム内のクリップボードの領域に移動されます。そしてペーストを行えばクリップボード内のデータが指定した場所に転送されるというわけです。
クリップボードはシステム内部にある共有メモリで、この共有メモリを介して異なるアプリ間のデータの転送を可能にしています。非常に便利ですが、この領域はコピーや切り取りを行ったデータを一時的に保存させるものです。強制終了やシャットダウンをしてしまうとデータは消えてしまいますし、別のデータを保存させたら前のデータはペーストさせることができなくなってしまいます。クリップボードは基本的に1度のデータしか保存させることができません。
ファイルを対象としたカット&ペーストの途中で別のデータを保存してしまった、電源が落ちてしまった事態になってしまうと困った事になります。大本のデータが一時的な保存しかできないクリップボードに移動されていますのでそこからファイルを元に戻すのは大変です。
・Windows10のクリップボード拡張機能
2018年にWindows10のアップデートでクリップボードに拡張機能が追加されました。
その機能の中で重要なのが履歴機能で、Windowsボタン+「V」を押すことで履歴が開き、クリップボードにコピーされたデータを閲覧し貼り付ける事が可能になるというものです。
非常に便利な機能ですのでこの機能が使えるのならカット&ペーストのミスは大して問題ではありませんが、注意点としてこの機能は予め設定する必要があります。
「設定」から「システム」→「クリップボード」をクリックし、「クリップボードの履歴」をオンにすれば設定できます。(初期状態ではオフになっています)
簡単に設定が行えるのでWindows10のユーザーの方はぜひ設定してください。
この設定を行ってもシャットダウンを行うとデータは消えてしまいますが、Windowsボタン+「V」で出てくる画面でピン留めを行うことができ、ピン留めをしたデータは電源を落としても保持されます。ぜひご活用ください。
・MacOSのFinder
Widows10に比べて限定的ではありますが、MacOSでもクリップボードのデータを確認できます。
「Finder」から「編集」→「クリップボードを表示」をクリックすれば保存されているクリップボードが確認できます。ただしWindowsと違って履歴機能はなく1つだけしか保存できません。
これまで述べてきた方法は事前準備が必要だったり、使い所が限局されているものでした。実際の困った機会にはいまいち対応できるかわかりませんので、どのような状況でも復元の可能性があるデータ復元ソフトをご紹介させていただきます。
「Recoverit」はWondershare社が開発した人気のデータ復元ソフトです。高い復元率を誇り、全てのファイル形式に対応しているため失われたファイルの形式を問いません。また、どのような原因でデータを失ったとしても変わらず復元に努めてくれます。画面は見やすく操作も簡単なのでお困りでしたらぜひご利用になってください
ワードの誤って削除した文書の復元は、復元したいファイルが紛失した場所を選択→ファイルスキャン→復元作業を開始の簡単な3ステップです。 主な機能としては、パソコン本体のデータ、SDカード、USBメモリ、ごみ箱を空にした等々、その他色々なデータを復元してくれるソフトです。
次は失われたファイルを復元する方法を詳しく紹介します。
「HDDやデバイスから復元」から紛失した元に保存したハードディスクドライブ(ディスク C, D, E, F, G) を選択して、クリックします。
そうすると、Recoveritは自動的に紛失したデータのスキャンをスタートします。スキャン結果がファイルの種類によって表示されるのは可能です。スキャンが終わったあと、「ファイルの検索」欄で削除されたファイル名で検索することができます。
「Recoverit」はスキャンで見つけたファイルを復元する前にプレビューすることができます。目標ファイルに「復元する」をクリックすると復元が実現できます。*ご注意:上書きを避けるように、ファイルの元保存先に保存しないでください。
このソフトはパソコンから失ってしまったワード以外にも、SDカードやUSBメモリー、外付けHDDなど、様々な外部メディアから削除されたエクセルファイルを復元することも可能です。
いかがでしょうか? ワード文書の削除は様々な過程での誤りを原因として、起きてしまう場合がほとんどです。 不要なファイルを削除する場合には、関係ないファイルも誤って削除しないように注意して下さい。 また、誤ってワード文書を削除してしまい、復元できない状態に至ってしまった場合には、是非Wondershare「recoverit」を利用してみてはいかがでしょうか。
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内野 博
編集長