パソコンがフリーズして操作できない時は、強制再起動が有効的です。しかし、強制再起動は作業中のデータが消えるなどのリスクがあるため、最終手段として考えるのが一般的。
本記事では、パソコンの強制再起動の方法とあわせて、強制再起動を実行する前に確認すべきことや試すべきこと、強制再起動が必要となる原因もまとめました。
強制再起動したいとお考えの方、強制再起動が本当に必要か悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
Part1:パソコンで強制再起動が必要となる5つの主な原因

強制再起動が必要となるのは、パソコンがフリーズしてマウスやキーボードの操作を受け付けないときなど、ごく限られた状況です。ここでは、強制再起動が必要となってしまう5つの主な原因をご紹介します。
強制再起動が必要となる主な原因
- メモリ不足
- ハードディスクの容量不足
- ドライバーの不具合
- ソフトウェアの不具合
- パソコンの熱暴走
Part1-1:メモリ不足
パソコンがフリーズする原因として最も多いのがメモリの容量不足です。
メモリの容量を作業机の大きさに例えると、作業机が大きい(容量が大きい)ほど同時に色々な作業を進められますが、作業机が小さい(容量が小さい)と整理が難しく作業効率が下がります。
メモリも作業机と同じ考え方で、メモリ不足によってパソコンが処理しきれなくなり、フリーズしてしまうトラブルが起こるのです。
Part1-2:ハードディスクの容量不足
ハードディスクはデータや情報を保存するための重要な記憶媒体です。メモリと同様に、容量が不足するとデータの読み書きに時間がかかったり、負荷がかかったりしてパソコンがフリーズしてしまうことがあります。
Part1-3:ドライバーの不具合
ドライバーは、周辺機器やアプリケーションを正しく動作させるために必要なシステムです。例えばキーボードやマウスが全く反応せずフリーズしたように見えるときは、それらの周辺機器とドライバが上手く連携できていなかったり、ドライバーのバージョンが古かったりする可能性が考えられます。
Part1-4:ソフトウェアの不具合
使用しているソフトウェアの不具合によって、プログラムを起動したり、特定の動作を行ったりすることでパソコンがフリーズしてしまうこともあります。この場合は代替ソフトウェアを使用するか、修正パッチのリリースを待つといった対処法が有効です。
Part1-5:パソコンの熱暴走
こちらも実はよくあるフリーズの原因です。パソコンには排熱装置が備わっていますが、CPUやGPU(グラフィックボード)、ハードディスクなどに大きな負荷がかかると排熱しきれずに熱暴走してしまうことがあります。
熱暴走によってパソコンが高温の状態になると、負荷を軽減するためにフリーズしてしまうのです。
Part2:パソコンを強制再起動する前に知っておくべき注意点

パソコンの強制再起動にはリスクが伴うため、次の注意点についてしっかりと理解しておく必要があります。
強制再起動の主な注意点
- 未保存の作業中データは失われる可能性がある
- ファイルシステムが破損する可能性がある
強制再起動は、あくまでもどうにもならない時の最終手段として考えましょう。
Part2-1:未保存の作業中データは失われる可能性がある
ドキュメントやメール、動画、ブログ記事など、ソフトウェアやウェブサイト上で作業している最中にフリーズしてしまった場合、最終手段として強制再起動しなければならないことがあります。この時、保存していないデータは失われる可能性があるため注意が必要です。
Office製品のようにソフトウェアによっては自動保存機能が搭載されていることもありますが、最新のデータが保存されているとは限りません。
今後の対応策としては、日頃からこまめにバックアップや保存しながら作業を進めることが大切です。
Part2-2:ファイルシステムが破損する可能性がある
ファイルの書き込み途中でフリーズしてしまった場合、そのまま強制再起動するとファイルシステムが破損してしまう可能性があります。
この時、WindowsPCでは状況によって強制再起動後にファイルシステムのチェックが行われることがあるため、中断したりせずに処理が終わるまで待ちましょう。
ファイルシステムに異常が見つかった場合はできる限りの自動修復が実行され、問題なく利用できることも多いです。
Part3:パソコンを強制再起動する簡単な方法

それでは、パソコンを強制再起動する方法をご紹介します。強制再起動の前に確認したいこと、試したいこともあわせて解説しているので、ぜひ順番に目を通していただき参考にしてみてください。
強制再起動を実行する前に
- 強制再起動する前の確認事項
- 強制再起動する前に試したいこと
- 強制再起動の手順
Part3-1:強制再起動する前の確認事項
先述のように、強制再起動にはリスクがあることから、あくまでも最終手段であることをお伝えしました。本当に強制再起動が必要かどうかを判断するために、まずは以下の項目をチェックしてみてください。
| 確認事項 | 確認後の対応 |
| マウスやキーボードが正しく接続されていない | ケーブルを交換する/別の接続方法を試す |
| マウスやキーボードのドライバーが古い | スタートボタン右クリック>デバイスマネージャー>マウスやキーボードを右クリック>ドライバーを更新する |
| NumLockキーのランプが点滅している | キーボードの電池残量低下の可能性があるため電池を交換する |
| ハードディスクのアクセスランプが点滅している | 何らかの処理中であること、または問題が発生していることを表しているため数分様子を見る |
パソコンがフリーズしているように見えていても、実は一部のアプリケーションや機器のみに問題が発生していることも珍しくありません。まずは上記事項を確認し、強制再起動をできるだけ防ぎましょう。
Part3-2:強制再起動する前に試したいこと
続いて、強制再起動する前に試すべきことをいくつかご紹介します。
| 試したいこと | 備考 |
| Ctrl+Alt+Deleteキーを同時に押下 | 反応した場合は特定のプログラムだけがフリーズしているため、[タスクマネージャー]を選択しフリーズしているプログラムを強制終了する。※未保存データ消失のリスクに注意 |
| Alt+Tabキーを同時に押下 | 別ウィンドウに切り替えられた場合、マウスが反応していないだけ、あるいはそれまで開いていた画面のみフリーズしている可能性が考えられる。 |
| 5分~10分ほど待機する | 処理に時間がかかっているだけの可能性があるため、すぐに強制再起動はせずに少し待つ。 |
| 使用しているソフトウェアの公式サイトをチェック | フリーズする不具合が発生している可能性があるため確認しておく。修正パッチや対処法が掲載されている可能性がある。 |
これらを試しても何一つ反応がない場合は、次の手順で強制再起動を行います。
Part3-3:強制再起動の手順
強制再起動は、電源ボタンを長押しするだけで簡単に実行できます。パソコンが起動したあと、自動でシステムの診断と修復が行われることがあるため、完全に処理が完了してデスクトップ画面が表示されるまで操作せずに待ちましょう。
また、大切なデータが消失していないかどうかもチェックしてください。
Part4:パソコンの強制再起動でデータが消失した時の解決策

万が一パソコンの大切なデータが消失してしまった時は、AI技術を取り入れたデータ復元ソフト「Recoverit(リカバリット)」をお試しください。Recoveritは1,000種類以上のファイル形式に対応しており、パソコンで取り扱うほとんどのデータやファイルの復元を試みることが可能です。
初心者でも直感的に操作できる親切なインターフェースを採用しているほか、24時間365日のサポートで安心してお使いいただけます。お困りの方はぜひ無料ダウンロードでお試しください。
以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。スキャンしたいフォルダを選択してください。選択した場所をクリックするとスキャンが開始されます。

ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクを選択し、スキャンを開始します。ファイルのサイズによってスキャン時間が異なるため、少し時間がかかることがあります。

ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
スキャンが完了した後、復元したいファイルをプレビューし、必要なデータにチェックを入れて、「復元する」をクリックします。これで復元作業が完了します。

まとめ
パソコンがフリーズして動かなくなった時、焦って強制再起動してしまいたくなる気持ちはよくわかります。しかし、強制再起動は未保存データの消失やシステム破損のリスクがあるため、必ず最終手段として考えてください。
本記事でご紹介した内容を以下にまとめます。
強制再起動する前に必ず試すこと
- 5~10分待つ: 処理中の可能性があります
- Ctrl+Alt+Deleteキー: タスクマネージャーでプログラムを終了
- Alt+Tabキー: 別ウィンドウへの切り替えを試す
- 接続確認: マウス・キーボードの接続状態をチェック
これらを試しても何も反応がない場合のみ、電源ボタン長押しで強制再起動してください。
万が一データが消失してしまった場合は、データ復元ソフト「Recoverit」が力になります。1,000種類以上のファイル形式に対応し、初心者でも簡単に操作できます。
そして何より大切なのは、日頃からこまめにバックアップを取る習慣です。これが最も確実なデータ保護の方法となります。