MacBookのパスワードを忘れた時の対処法
リセット方法とデータ保護方法

「パスワードを入力してもログインできない…」そんな緊急事態でも大丈夫!
Apple ID・管理者アカウント・macOS復旧を使った3つのリセット方法と、 リスクを抑えたデータ保護のポイントをわかりやすく解説します。

macbook パスワード 忘れ た プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし macbook パスワード 忘れ た 3ステップで簡単復元
内野 博
内野 博 更新 May 16, 25

久しぶりにMacBookを開いたけれど、パスワードを忘れてしまった! パスワードを入力してもログインできない! そんなふうにお困りではありませんか? この記事を読めば、MacBookのパスワードをリセットする方法がわかります。万が一データが消えてしまった場合の復元手順もくわしく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
  1. Part1:MacBookのパスワードとは?忘れた時の基礎知識
  2. Part2:パスワードを忘れた時の基本対処法3選
  3. Part3:パスワードリセット後のデータ保護と復元
  4. Part4:MacBookでのパスワード忘れに関するよくある質問(FAQ)

Part 1:MacBookのパスワードとは?忘れた時の基礎知識

MacBookのログインパスワードについて理解することは、パスワードを忘れた際のリカバリー手順をスムーズに進めるための第一歩です。このセクションでは、MacBookパスワードの基本仕様から、パスワードを忘れがちな典型的なシチュエーションまで、詳細に解説します。

MacBookログインパスワードの基本仕様

MacBookのログインパスワードは、ユーザーアカウントごとに設定されるセキュリティ認証情報で、以下の特徴があります:

  • 文字数要件:4文字以上の半角文字が必要
  • 使用可能文字:アルファベット(大文字/小文字区別あり)・数字・記号
  • 認証方式:ローカルアカウント認証(Apple IDパスワードとは別)
MacBookログイン画面でのパスワード入力例
MacBookの標準ログイン画面 - パスワード入力が必要

MacBookパスワードを忘れやすい3つの典型的な状況

状況1 Touch IDに依存している場合

最新のMacBook ProやMacBook AirにはTouch IDが搭載され、多くのユーザーが指紋でログインしています。この便利さゆえ、いざパスワード入力が必要になった時に思い出せないことがあります。

プロヒント:定期的にパスワード入力を行い、記憶をリフレッシュしましょう。

状況2 長期未使用後のログイン時

休暇や出張などで長期間使用しなかった後にログインすると、パスワードを忘れているケースが多いです。特に:

  • 業務用MacBookで複雑なポリシーが適用されている場合
  • 前回のパスワード変更から時間が経過している場合

パスワードリカバリーが必要になる可能性が高まります。

状況3 複数アカウントを使い分けている場合

仕事用と個人用などで複数アカウントを使い分けると、パスワードが混同しやすくなります。以下の対策がおすすめです:

  • パスワードマネージャーの利用
  • パスワードヒントの設定

Part 2:パスワードを忘れた時の基本対処法3選

どうしてもパスワードを思い出せない場合でも大丈夫!以下の3つの方法で安全にリセットできます。

  • Apple Accountを使ってリセットする
  • 別の管理者アカウントからリセットする
  • macOS復旧モードでリセットする

2-1:Apple Accountを使ってリセットする

Apple IDと紐づけられたアカウントであれば、ログイン画面の「?」→「Apple Accountを使ってリセットできます」をクリックし、Apple ID情報を入力するだけでパスワードを再設定可能です。

ログイン画面の「?」アイコン
ステップ1:ログイン画面の「?」をクリック
Apple Accountでリセット可能画面
ステップ2:「Apple Accountを使ってリセットできます」を選択

あとは画面指示に従い、新しいパスワードを入力してMacBookを再起動すれば完了です。

2-2:管理者アカウントからリセットする

別の管理者権限アカウントでログインできる場合、以下の手順でパスワードをリセットできます:

  1. 管理者アカウントでログイン後、左上のリンゴマーク→「システム設定」を開く。
  2. 「ユーザとグループ」メニューから対象アカウントの情報アイコンをクリック。
  3. 「パスワードをリセット」を選択し、新しいパスワードを設定。
システム設定のユーザとグループ画面
ユーザとグループ設定でパスワードをリセット

2-3:macOS復旧モードでリセットする

上記方法でリセットできない場合は、macOS復旧(Recovery)モードを利用します。以下の手順でパスワードリセットが可能です:

  1. MacBookをシャットダウンし、電源ボタンを長押しして「起動オプション」を表示。
  2. 「オプション」を選択し、macOS復旧モードに入る。
  3. 言語選択後、「すべてのパスワードをお忘れですか?」をクリック。
  4. 画面の指示に従い、Apple IDや電話番号を入力して新パスワードを設定。
  5. 再起動して、新しいパスワードでログイン。

それでもログインできない場合は、復旧モードから「Macを消去」で初期化し、再設定を検討してください。(※データはすべて消去されます)

Part 3:パスワードリセット後のデータ保護と復元

Part 2ではリセット方法を3つご紹介しました。どの方法にも再起動や初期化が伴うため、データ消失のリスクがあります。

そこでこのパートでは、パスワードリセット後にデータを守り、万一消えてしまった場合でもスムーズに復元する手順を解説します。

3-1:パスワードリセットによるデータ損失リスク(macOS復旧を使う場合)

Apple Accountや管理者アカウントでリセットすると、MacBookは再起動が必要になります。作業途中の未保存データが失われたり、システムが想定外の状態になる可能性があります。

とくに「macOS復旧」モードで「Macを消去」を選ぶと、内蔵ドライブ内の全データが完全に削除されます。大切な写真や書類を失わないよう、必ず事前にバックアップを取っておきましょう。

3-2:事前にできるバックアップ方法

重要なデータを守るには、以下の方法でバックアップを作成してください:

  • 外付けデバイス:USBメモリ/外付けHDDを接続し、Time MachineやFinderで手動コピー
  • クラウドストレージ:iCloud Drive、Google Driveなどにファイルやフォルダを同期

3-3:Recoveritでのデータ復元手順

バックアップがない場合や、初期化後にどうしても必要なデータがある場合は、データ復元ソフト「Recoverit」が有効です。以下のステップと図を参考に、内蔵ドライブや外付けストレージから失われたファイルを取り戻しましょう。

無料ダウンロード(Mac版)

ステップ1 復元場所を選択します。

Recoveritを起動すると、左側のサイドバーに保存場所が表示されます。復元したいドライブやフォルダをクリックしてください。

Recoveritによるデータ復元:復元場所の選択画面

ステップ2 消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクを選択すると、自動的にスキャンが開始されます。大容量の場合は数分かかることがあります。

Recoveritによるデータスキャン中の画面

ステップ3 プレビューして復元する

検出されたファイルが一覧表示されます。プレビューで内容を確認し、復元したいファイルにチェックを入れて「復元する」をクリックすれば完了です。

RecoveritでSDカードのデータをプレビューして復元する画面

よくあるご質問

  • MacBookのログインパスワードとApple Accountの違いは何ですか?
    ログインパスワードはMacBook本体のユーザアカウントにアクセスするために使い、Apple AccountはiCloudやApp StoreなどのAppleサービス全般を利用するために必要です。
  • ログインパスワードを何回も間違えるとどうなりますか?
    ログインパスワードを一定回数以上間違えると、そのユーザアカウントがロックされることがあります。ロックされたアカウントは一定期間使えなくなります。その場合は、一定時間が過ぎてからMacBookを再起動し、本記事で紹介する方法でパスワードのリセットをお試しください。
  • ログインパスワードを変更するにはどうすればよいですか?
    アカウントにログインした状態で、メニューバー右上の「リンゴマーク」→「システム設定」→「ユーザとグループ」の順に選択し、対象アカウントの「i」アイコンをクリックします。表示されるダイアログで新しいパスワードとパスワードヒントを設定すれば完了です。
内野 博
内野 博 May 16, 25
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