USBメモリは持ち運びやすいコンパクトなデータ記憶媒体のため、多くの方に使用されています。しかし、大切なデータを守るためにも、Macから安全にUSBメモリを取り外す方法を覚えておく必要があります。
本記事ではUSBメモリのデータを安全に扱っていくために、マック初心者の方でも分かりやすく、安全な取り外し方を解説します。
後半のセクションでは、USBメモリの大切なデータが破損してしまった時のために、データ復元ソフト「Recoverit」のご紹介もしています。
データ復元でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Part 1:なぜUSBメモリの「安全な取り外し」が必要なのか?
MacからUSBメモリを安全に取り外すためには、USBメモリの取り出し操作を行う必要があります。
USBメモリのようなデータ記憶媒体は適切なやり方で取り出さないと、データの破損や消失、デバイスの故障が生じる危険があります。
Macを使っている方の中には、USBメモリを取り外した際に突然「ディスクの不正な取り外し」の警告が出てしまい、焦った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは接続されたUSBメモリが、安全に取り外されなかったことを意味しています。
不正に取り出したからといって必ずデータが破損するわけではありませんが、Mac内のデータを守るためにも、正しい取り外し方を覚えておきましょう。
次のセクションでは、MacでUSBメモリを安全に取り外すための方法を具体的に解説します。
Part 2:MacでUSBメモリを安全に取り外す5つの方法
MacでUSBメモリを安全に取り外す方法は1つではありません。
どの方法を用いたとしても、同じようにMacからUSBメモリを安全に取り外せるため、自分が使いやすい方法をお選び頂けます。
マック初心者でも簡単に行える方法も解説しているので、ぜひご覧ください。
MacでUSBメモリを安全に取り外す方法は、以下の5つです:
- デスクトップのアイコンを右クリック
- Finderのサイドバーから取り出す
- メニューバーの取り出しアイコンを使用
- ターミナルから取り出す
- ショートカットキー(Command + E)を使う
MacではOSのバージョンによってUI(macの画面上での表示の仕方)の多少の違いは存在しています。
しかし、USBメモリを取り出す手順自体はどのOSでも共通しており、変化することはありません。以下の手順を参考にしてください。
方法1: デスクトップのアイコンを右クリック
- デスクトップに表示された取り外したいUSBのアイコンを右クリック
- 表示されたメニューから「”〇〇(USB名)”を取り出す」という項目をクリック
- USBが安全に取り外せます

方法2: Finderのサイドバーから取り出す
- Finderを開く
- Finderの左側に表示されたサイドバーから取り外すUSBメモリを探す(通常は「場所」という項目の下に表示)
- 名前の右側に取り外しのアイコンが表示されるため、そのアイコンをクリック
- USBを安全に取り外せます

方法3: メニューバーの取り出しアイコンを利用する
- デスクトップに表示された取り外したいUSBアイコンを選択する
- メニューバーから「ファイル」をクリックする
- 表示されたメニューから「取り出す」を選択
- USBを安全に取り外せます

方法4: ターミナルを使う(上級者向け)
- Macで「ユーティリティ」からターミナルを起動(Spotlight検索で「ターミナル」と入力してもOK)
- ターミナルで
diskutil list
と入力し、Enterキーを押す - 接続されたディスクの一覧が表示されるのでUSBメモリを確認
diskutil unmount (ボリューム名)
と入力してEnterキーを押す- デスクトップなどからUSBメモリのアイコンが消え、安全に取り外せたことを確認

※注意:ターミナルで誤ったディスクを操作するとシステムエラーに発展する可能性があります。上級者向けの方法です。
方法5: ショートカットキーを使う (Command + E)
- USBメモリのアイコンを選択
- 「Command + E」のショートカットキーを押す
- USBを安全に取り外せます
このショートカットキーを覚えておけば、より簡単にUSBメモリを安全に取り外せます。

Part 3:もしもの時に!USBメモリから消えたデータを復元する方法
USBメモリは手軽に使える反面、物理的な衝撃や経年劣化によって、データが消失・破損してしまうこともあります。
そんな時は、データ復元ソフト「Recoverit」を使えば、失われたファイルを簡単に取り戻すことが可能です。1,000種類以上のファイル形式やUSBメモリなど2,000種類以上のデバイスに対応し、復元成功率は99.5%。初心者でも安心して使えるのが特徴です。
ここでは、Recoveritを使ったUSBメモリのデータ復元手順を紹介します。
Recoveritを使った3ステップ復元方法
ステップ1:Recoveritを起動し、USBメモリを選択
Recoveritを起動し、左のメニューから復元したいUSBメモリを選びます。

ステップ2:スキャンを開始
USBメモリを選択すると自動でスキャンが始まり、失われたファイルを検出します。スキャン時間はデータ量によって異なります。

ステップ3:復元するファイルを選んで保存
スキャン結果から復元したいファイルを選択し「復元する」をクリックすれば、データの復旧は完了です。

Part 4:USBメモリのよくあるトラブル
MacでUSBメモリを使用していると、思わぬトラブルに遭遇することも少なくありません。このセクションでは、USBメモリを使用時に起こりやすいトラブルの対処法をご紹介します。
USBメモリが認識されない場合
Macを使用していてUSBメモリが認識されない場合、USBの接続に必要な電力が供給されていないか、USBメモリ自体が故障している可能性があります。
USBハブなどを使用されている場合は、Macに直接接続するか、他の外部デバイスを外して電力を確保すると認識される可能性があります。
USBメモリのランプが点灯しているにも関わらず、Finderやデスクトップ上にアイコンが表示されない場合は、以下の方法をお試しください。
- メニューバーの「Finder」をクリック
- 「Appleメニュー(アップルマーク)」の右隣にある「Finder」をクリックし、「設定」を選択
- 「Finder 設定」が表示されたら、「外部ディスク」にチェックが入っているか確認する
- 「外部ディスク」にチェックが入っていない場合はチェックを入れる

上記の手順が完了後、USBメモリを再度接続するとUSBメモリがMacで表示される可能性があります。
USBメモリのランプが点灯しているにもかかわらず、上記の手順を行っても認識しない場合は、USBメモリ自体が破損している可能性があります。
USBメモリに大切なデータを入れていた場合、破損によるデータの消失は避けたいものです。Recoveritを使用すれば、USBメモリ内に残された大切なデータを復元できる可能性があります。大切なデータを取り戻したいとお考えの方は、利用をご検討ください。
ファイルが文字化けしている場合
MacでUSBメモリを読み込んだ場合、ファイルが文字化けしてしまうことがあります。これはWindowsで作成したファイルをMacで開いた場合によく起こる現象です。
WindowsとMacで使用する文字コードが異なり、うまくコードの変換ができずに文字化けしてしまうことが原因です。
- WindowsとMac間の文字コード違い
- USBメモリや保存ファイルの破損
文字化けを防ぐ簡単な方法は以下の通りです:
- ファイルやフォルダ名に全角文字を使わない(半角英数字を使用する)
- 文字化け対策された圧縮・解凍ソフトを使用する
- データ送受信時のOSを統一する(WindowsまたはMac)
また、USBメモリやファイル自体が破損している場合でも文字化けが発生することがあります。この場合は、データ復元ソフトを利用することで元の状態に戻せる可能性があります。RecoveritはUSBメモリのデータ復元にも対応しているため、文字化けしてしまった大切なデータを復旧したい方はぜひご活用ください。
フォーマットを要求される場合
USBメモリのフォーマットを要求される場合、USBメモリが破損している可能性があります。
フォーマットとはデータを初期化することを意味するため、フォーマットしてしまうと保存されているデータはすべて消えてしまいます。
大切なデータが消えてしまうことは避けたいですが、この場合もRecoveritを使えば、フォーマット前にUSBメモリからデータを復元できる可能性があります。フォーマット要求が出た際は、すぐにRecoveritでスキャンを行うことをおすすめします。