パソコンが起動しない、画面がつかない場合、ケーブルの不備やシステムの不具合、周辺機器やウイルス対策ソフトの干渉など、さまざまな原因が考えられます。
本記事では、パソコンが起動しない、画面がつかない時の原因と対処法をわかりやすく解説。問題を放置すると、故障箇所の悪化やデータ損失に繋がる可能性もあるため、できるだけ早めに対処しましょう。
目次
Part1:パソコンが起動しない・画面がつかない問題を放置するリスク

パソコンが起動しない、あるいは画面がつかないといった問題を放置すると、思わぬトラブルへ発展する可能性があります。
放置することで起こりうる3つのリスク
- データの消失
- 故障個所の悪化
- セキュリティリスクの増大
大切なデータを守るためにも、これらのリスクについてはしっかりと理解を深めておきましょう。
Part1-1:データの消失
パソコンが起動しない、画面がつかない原因がHDD・SDDやOSのシステム不良であった場合、問題を放置することで状態が悪化し、データが完全に読み取れなくなってしまう可能性があります。
万が一データが消えてしまった場合の対処法は、記事の最後にご紹介していますので、お困りの方はぜひチェックしてくださいね。
Part1-2:故障箇所の悪化
例えば電源周辺や内部パーツの異常が原因の場合、何度も無理に起動を試みることで、軽い不具合が深刻化してしまうこともあります。
特に、異音・異臭がするといった場合には注意が必要です。すぐに使用を中断し、専門家に相談したほうが良いでしょう。
Part1-3:セキュリティリスクの増大
起動しない、画面がつかない原因がウイルスや不正なソフトであった場合、放置している間に状態が悪化し、個人情報の漏洩や不正アクセスのリスクが高まってしまう可能性があります。
特に、ネットバンキングや個人情報、機密情報を扱っているパソコンは注意しましょう。
Part2:パソコンが起動しない・画面がつかない原因

適切な対処法を選択するには、お手持ちのパソコンの原因を正しく把握することが重要です。
よくある原因
- ケーブル類の不備
- バッテリーの不具合
- 周辺機器やウイルス対策ソフトの干渉
- OSのシステム不良
- ドライバーの不具合
このパートでは、これらのよくある原因について解説します。
Part2-1:ケーブル類の不備
最も解決しやすい原因はケーブル類の不備です。例えば、断線や接続不良が原因の場合、ケーブルを交換するだけですぐに解決できるでしょう。
また、ケーブルが単に抜けかけているだけの場合もあります。
チェックしたいケーブル不良の代表例
- 電源ケーブルの抜け・緩み
- モニターケーブルの接触不良
- 断線の可能性がある古いケーブル
- 使用している電源タップの不具合
Part2-2:バッテリーの不具合
ノートパソコンをご使用の場合、バッテリーの劣化や故障が原因で、起動しなくなってしまうことがあります。しっかりと充電をしても起動しない、充電自体ができない場合は、バッテリーの交換が必要となるでしょう。
充電ランプが点灯しない場合は、ACアダプター側の故障の可能性もあります。
Part2-3:周辺機器やウイルス対策ソフトの干渉
例えばUSBメモリやその他ガジェット機器など、外付けの周辺機器をパソコンに接続している場合、それらが干渉している可能性も考えられます。
また、独自にウイルス対策ソフトを導入している場合は、ウイルス対策ソフトが誤作動を起こして起動しないケースもあるでしょう。
干渉しやすい周辺機器の例
- USBメモリ・外付けHDD
- プリンター・スキャナー
- Bluetoothレシーバー
- ゲーム用USBコントローラー
Part2-4:OSのシステム不良
OSのシステムアップデートに失敗したり、システムデータが破損したりすることで、正常に起動できなくなることがあります。
特に、起動時のロゴ画面のまま止まったり、エラーが表示され続けるなどの症状でパソコンが起動しない場合は注意が必要です。
ロゴ画面で固まる症状はシステム破損の典型例です。
Part2-5:ドライバーの不具合
画面がつかない場合は、グラフィックドライバーやモニタードライバーに不具合が生じている可能性が考えられます。
最低限のプログラムでパソコンを起動する「セーフモード」で起動できるかを試し、セーフモードで起動できた場合はそのままドライバーの再インストールや更新を行うことで解決できるかもしれません。
ドライバーに問題がある時のよくある症状
- 画面が真っ暗なまま反応しない
- Windowsロゴ後に映像が消える
- セーフモードでは正常に映る
Part3:今すぐ試せる!パソコンが起動しない・画面がつかない時の対処法

パソコンが起動しない、画面がつかない時は、簡単に試せる次のような対処法で解決できる可能性があります。
すぐに試せる主な対処法
- ケーブル類に問題がないか確認する
- バッテリーを外してケーブルのみで起動する
- 放電を行う
- モニターの電源がついているか確認する
- 周辺機器の取り外し・ウイルス対策ソフトの無効を試す
1つずつ手順を解説していきますので、ぜひできることから実践してみてください。
Part3-1:ケーブル類に問題がないか確認する
最も簡単に実践できる対処法として、まずはケーブルについて次のポイントを確認しましょう。
- 電源ケーブルがコンセントとパソコンへしっかりと接続できているか
- モニターと本体をつなぐケーブルをしっかりと接続できているか
- 接続口側にほこりが溜まっていないか
- 別のコンセントへ差してみて解決するか
- ケーブル自体に断線などの故障がないか
目で見てわかる部分をチェックするだけでも解決できる可能性があります。
Part3-2:バッテリーを外してケーブルのみで起動する
バッテリーの不具合が原因の場合、バッテリーを取り外して電源ケーブルのみで起動を試すと原因を特定できます。
バッテリーはデスクトップPCには搭載されておりませんので、ノートPCをお持ちの方はお試しください。
ノートPCでは、バッテリーが原因で起動しないケースが少なくありません。
Part3-3:放電を行う
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、パソコンを長らく使用し続けていると、パソコン本体に余計な電気が溜まり「帯電」と呼ばれる現象が起こることがあります。
この場合、「放電」という作業によって問題が解決できる可能性があります。
放電の方法(原文の手順を視覚化)
- ステップ1:パソコンの電源が切れている状態で、ノートパソコンの場合はバッテリーを外す
- ステップ2:パソコンから電源ケーブルを抜く
- ステップ3:5分~10分程度時間を置く
- ステップ4:バッテリーや電源ケーブルを戻して起動する
Part3-4:モニターの電源がついているか確認する
案外見逃してしまいがちなのが「モニターの電源がついていないだけ」ということです。
パソコン周りの掃除をしたあとや、停電が発生したあとなどといった場合は、モニターの電源が消えていることがあります。
デスクトップPCを使用している方は、モニターの電源がついているかを確認してみると良いでしょう。
画面が真っ暗なだけの場合はモニター側の電源を必ず確認しましょう。
Part3-5:周辺機器の取り外し・ウイルス対策ソフトの無効を試す
周辺機器やウイルス対策ソフトが干渉している可能性がある場合は、必要最低限の周辺機器のみを残して、それ以外の機器は取り外しましょう。
また、独自にウイルス対策ソフトを導入している場合は、一時的にスキャン等を無効に設定してみてください。ウイルス対策ソフトの干渉によって問題が起こっている場合は、別のソフトウェアへ切り替えるのが有効的です。
起動トラブルを引き起こしやすい周辺機器
- USBメモリ・外付けハードディスク
- プリンターなどのUSBデバイス
- Bluetoothレシーバー
- 映像変換アダプター
Part4:万が一データが消えてしまった場合の解決策

今回のようなパソコンの不具合などによって、万が一大切なデータが消失してしまっても焦る必要はありません。
Recoverit(リカバリット)で復元できるデータの種類
- ドキュメント(Word / Excel / PDF など)
- 画像(JPG / PNG / RAW など)
- 動画・音声ファイル
- メールデータ
- 他 1,000 種類以上のファイル形式
データ復元専門ソフトの「Recoverit(リカバリット)」は、AIを搭載した高機能なソフトウェアです。ドキュメントや画像、動画、メールなどといった1,000種類以上のファイル形式のデータを簡単なステップで復元します。
パソコン内蔵HDDやSDDだけでなく、USBメモリやSDカード、外付けハードディスク、カメラまで、幅広いデバイスに対応。お困りの方、これからのデータ消失トラブルに備えたい方は、ぜひ公式サイトをチェックしてくださいね。
以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、特定の保存場所を選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、時間かかる場合もあります。

ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
