PCを使用していて「致命的なエラーが発生しました」と表示された場合、その多くはハードディスク、システムファイル、OSなどに重大な欠陥が生じている可能性を示します。
エラーを放置すると、最悪のケースではデータの消失に繋がることもあるため、注意が必要です。
本記事では、「致命的なエラーが発生しました」の原因と対処法、そしてデータが消失してしまった時の解決策をご紹介します。
落ち着いて速やかに対処しましょう。
目次
Part1:「致命的なエラーが発生しました」とは?

はじめに、「致命的なエラーが発生しました」と表示されるエラーの概要を以下2つのポイントに分けて解説します。
解説ポイント
- PCの重大な欠陥を示すエラー
- 「致命的なエラーが発生しました」を放置するとどうなる?
なぜこのエラーを放置すべきではないのか、あらかじめ理解しておきましょう。
Part1-1:PCの重大な欠陥を示すエラー
PCに「致命的なエラーが発生しました」と表示される場合、その多くはすぐに対処が必要なレベルの重大な欠陥を意味します。
たとえば、電源がついたりつかなかったり、頻繁にフリーズや再起動を繰り返したり、エラーメッセージが表示されたまま動作しないなど、不安定な挙動が見られることもあります。
具体的な原因は後述しますが、ハードディスクの破損やシステムファイルの損傷、Windows更新プログラムの不具合などが代表例です。
無理な自己判断はリスクを伴うため、対処が難しいと感じた場合はメーカーの修理窓口や専門業者へ相談することをおすすめします。
Part1-2:「致命的なエラーが発生しました」を放置するとどうなる?
前述の通り、このエラーはシステムファイルやハードディスク、その他ハードウェアの深刻な損傷を含んでいる可能性があります。
焦って自己判断でPCを初期化したり、誤ってデータを上書きしてしまったりすると、最悪のケースでは大切なデータを失うことにもつながります。
万が一データが消失してしまった場合の解決策は記事の最後で紹介していますので、不安な方はそちらもご確認ください。
Part2:「致命的なエラーが発生しました」の主な5つの原因

「致命的なエラーが発生しました」と表示される原因はさまざまですが、特に多いのは以下の5つです。
主な原因
- システムファイルの破損
- ドライバーの互換性問題・破損
- ウイルス・マルウェア感染
- Windows更新プログラムの不具合
- ハードウェアの故障
原因1:システムファイルの破損
OSが正常に動作するために欠かせないのが「システムファイル」です。システムファイルにはOSを構成するプログラムや、ハードウェアを制御するためのドライバーなど重要な要素が含まれています。
このシステムファイルが破損すると、PCに重大な欠陥が発生し、「致命的なエラーが発生しました」と表示される場合があります。
原因2:ドライバーの互換性問題・破損
「ドライバー」は、マウスやキーボードなどの周辺機器や内蔵ハードウェアと、OSをつなぐ役割を担うソフトウェアです。
誤ったドライバーのインストールやドライバー自体の破損があると、システムとの通信が不安定になり、「致命的なエラーが発生しました」と表示されることがあります。
原因3:ウイルス・マルウェア感染
ウイルスやマルウェアに感染すると、PC内部のファイルやシステムが意図的に破損・書き換えられることがあります。
システムファイルやハードウェアの不具合を引き起こすことも珍しくなく、その結果「致命的なエラーが発生しました」と表示されるケースがあります。
この場合はウイルススキャンを実行し、感染の有無を確認することが重要です。
原因4:Windows更新プログラムの不具合
更新プログラムがPCの環境と互換性を持たない場合、正常に適用されずにエラーが出ることがあります。
もしWindows更新プログラムに起因する不具合が疑われる場合は、Windowsのカスタマーサポートに相談するのも有効な対処法です。
原因5:ハードウェアの故障
メモリやハードディスクの故障は、データ消失や重要ファイルの破損に直結します。
そのため、システムに重大な欠陥があると判断され、「致命的なエラーが発生しました」と表示されることがあります。
異音や発熱、動作不良など物理的な症状がある場合は、早めに修理や交換を検討しましょう。
Part3:「致命的なエラーが発生しました」の対処法
本章では、「致命的なエラーが発生しました」と表示された際に試したい4つの対処法をご紹介します。
主な対処法
- sfc/scannowコマンドの実行
- CHKDSKコマンドの実行
- ドライバーの更新・再インストール
- Windows更新プログラムの確認
対処法1:sfc/scannowコマンドの実行
sfc /scannow
コマンドでは、システムファイルの診断と自動修復が行えます。Windowsに標準搭載されている機能です。
ステップ1: タスクバーの検索ボックスに「コマンド」と入力し、コマンドプロンプトを [管理者権限として実行] します。

ステップ2: 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押下します。

入力は正確に。「sfc」「半角スペース」「/」「scannow」の順で入力してください。
ステップ3: スキャンと修復が完了すると、問題が検出された場合は自動で修復が実行されます。

対処法2:CHKDSKコマンドの実行
ハードディスクのエラーは CHKDSK
コマンドで検出・修復できます。
ステップ1: タスクバーの検索ボックスに「コマンド」と入力し、コマンドプロンプトを [管理者権限として実行] します。

ステップ2: 「chkdsk /f /r C:」と入力し、Enterキーを押下します。

再起動時に実行するか確認された場合は、案内に従い「Y」を入力後Enterキーを押してください。
これでCHKDSKコマンドが実行されます。
対処法3:ドライバーの更新・再インストール
周辺機器やハードウェアに問題がある場合は、ドライバーの更新や再インストールを試してください。
ステップ1: スタートボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー]を開きます。

ステップ2: 問題のあるデバイスを右クリックし、[ドライバーの更新] または [デバイスのアンインストール] を選択します。
![デバイスの[ドライバーの更新]または[デバイスのアンインストール]を選択](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/1824/fatal-error-fix10.png)
まずは更新を実行し、それでも解決しない場合はアンインストールを選びましょう。再起動すると自動的にドライバーが再インストールされます。
Part3-4:Windows更新プログラムの確認
最新の更新プログラムが未適用の場合、エラー解決につながることがあります。
ステップ1: 設定アプリを開き、[Windows Update] をクリックします。
![設定アプリを開き[Windows Update]をクリック](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/1824/fatal-error-fix11.png)
ステップ2: [更新プログラムのチェック] をクリックし、利用可能な更新があれば実行してください。

Part4:「致命的なエラーが発生しました」によってデータが消失した場合の解決策
万が一「致命的なエラーが発生しました」といった重大なエラーによって、大切なデータが消失してしまった場合は、データ復元ソフトの活用をお試しください。
データ復元専門ソフト「Recoverit(リカバリット)」は、初心者にも使いやすい親切なインターフェースにより、簡単なステップで消失したデータをスキャンし、任意のデータを復元できます。
ハードディスクやUSBメモリなどに保存したドキュメント、画像、動画、Eメールといった1,000種類以上のファイル形式に対応しており、プライベート・ビジネスシーンを問わず役立つでしょう。ダウンロードは無料となっています。
以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、特定の保存場所を選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、時間かかる場合もあります。
ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!