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Windows10/11の回復オプションとは?
種類・選び方・使い分けを徹底解説

Windows10/11で「起動しない」「正常に動作しない」「アップデート後に不具合が出た」
そんなトラブル時に役立つのが回復オプションです。
本記事では、スタートアップ修復やシステムの復元、初期化など
各回復オプションの違いと正しい選び方を初心者向けにわかりやすく解説します。

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内野 博
内野 博 更新 Dec 22, 25

Windows10/11の回復オプションは、例えばPCが起動しない、正常に動作しない、アップデート後に不具合が発生しているなどといったトラブルの解決に役立ちます。

本記事では、Windows10/11の回復オプションの種類と選び方をご紹介。万が一解決が難しい場合の回復ドライブの作成方法もご紹介しているので、お困りの方はぜひ参考にしてください。

目次
    1. Part1-1:回復オプションの役割
    2. Part1-2:回復オプションでできること
    1. Part2-1:スタートアップ修復
    2. Part2-2:システムの復元
    3. Part2-3:更新プログラムのアンインストール
    4. Part2-4:PCを初期状態に戻す
    5. Part2-5:コマンドプロンプト
    6. Part2-6:UEFIファームウェア設定
    7. Part2-7:回復ドライブの作成と活用シーン

Part1:Windows10/11の回復オプションとは?

Windows10/11の回復オプションとは?

はじめに、回復オプションとはどのようなものなのか、以下2つの観点からわかりやすく解説します。

  • 回復オプションの役割
  • 回復オプションでできること

Part1-1:回復オプションの役割

Windows10/11の回復オプションは、PCが動作しなかったり調子が悪かったりするときに直すための 「非常用ツール集」といえます。

WindowsPCに標準搭載されており、自動修復を行ったり、システムの設定を変更したり、 設定前の状態に戻したりと、症状にあわせてさまざまな対処が可能です。

普段使うシーンはほとんどありませんが、いざという時にデータを守る前提で設計されており、 安全に使える非常用ツールとなっています。

Part1-2:回復オプションでできること

回復オプションでは、以下のようなトラブルシューティングを試みることができます。

  • 起動できないWindowsを修復する
  • 壊れた設定を元に戻す
  • システムアップデートを取り消す
  • どうしても必要な場合にはWindowsシステムを設定し直す(初期化)

また、回復オプションでは普段使用しているWindowsを起動せずに実施できるため、上手く動作しないといった場合にも有効的です。

Part2:Windows10/11の回復オプションの選び方

Windows10/11の回復オプションの選び方

ここでは、Windowsの主要な回復オプションと活用シーンについて解説します。

Windowsの主な回復オプションは次の6つです。

  • スタートアップ修復
  • システムの復元
  • 更新プログラムのアンインストール
  • PCを初期状態に戻す
  • コマンドプロンプト
  • UEFIファームウェア設定

また、最後には回復ドライブの作成と活用シーンもまとめています。 回復ドライブが必要となった際にはぜひ参考にしてください。

Part2-1:スタートアップ修復

Windowsが起動できない時に有効的な回復オプションです。

具体的には、次のような症状がある場合におすすめです。

  • 起動時にロゴ画面で止まる
  • ブルースクリーンが表示される
  • 「オペレーティングシステムが見つかりません」などのエラーが表示される

スタートアップ修復では、起動に必要なシステムファイルの破損や、 設定の問題を自動的に検出し、可能な限り修復します。

使用方法

  • [トラブルシューティング]を選択
  • [詳細オプション]を選択
  • [スタートアップ修復]を選択

Part2-2:システムの復元

Windowsシステムを、正常だった過去の状態に戻す回復オプションです。 あらかじめ「復元ポイント」を作成している場合に選択できます。

次のような症状がある場合に有効です。

  • 新たにソフトウェアをインストールした後に不具合が多発する
  • Windowsアップデート後に動作がおかしくなった
  • システム設定を変更したあとに動作がおかしくなった

アプリや設定は過去の状態に戻りますが、 個人ファイルなどは削除されず保持されるため、安心して利用できます。

使用方法

  • [トラブルシューティング]を選択
  • [詳細オプション]を選択
  • [システムの復元]を選択

Part2-3:更新プログラムのアンインストール

最新のインストールしたWindowsUpdateを削除する回復オプションです。 データは消えず、1つ前のWindowsUpdateが適用された状態へ戻ります。

主にWindowsUpdate適用後に問題が発生し、 元に戻したい場合に有効的です。

使用方法

  • [トラブルシューティング]を選択
  • [詳細オプション]を選択
  • [更新プログラムのアンインストール]を選択

Part2-4:PCを初期状態に戻す

PCを工場出荷状態へ戻す回復オプションです。 どの手段を使用しても解決できない場合の 最終手段と言えます。

主に次のようなシーンで活用します。

  • ウイルスやマルウェアに感染し見覚えのない動作が続く
  • 仕事用として仕切り直す
  • PCを売却する・譲る
  • 何をしても問題が解決しない

使用方法

  • [トラブルシューティング]を選択
  • [このPCを初期状態に戻す]を選択
  • [個人用ファイルを保持する]または[すべて削除する]を選択

なお、可能であればできる限りデータのバックアップを取ってください。 初期状態に戻すと、重要なデータは消えてしまいます。

Part2-5:コマンドプロンプト

特定のコマンドを入力することで、 ハードディスクやオペレーティングシステムの不具合を検出したり、 自動修復したり、そのほかの高度なシステム操作が可能な回復オプションです。 基本的には上級者向けとなります。

操作を誤ると、システム設定に深刻な影響を与える可能性があるため、 使用には十分な理解が必要です。

使用方法

  • [トラブルシューティング]を選択
  • [詳細オプション]を選択
  • [コマンドプロンプト]を選択

Part2-6:UEFIファームウェア設定

Windowsを起動する直前に使う ハードウェア設定を変更できる回復オプションです。

主に次のような状況下で利用されます。

  • 起動ドライブの優先順位を変更したい
  • セキュアブートの設定を変更したい
  • ハードウェアの動作設定を変更したい
  • 外付けデバイスからOSを起動したい

使用方法

  • [トラブルシューティング]を選択
  • [詳細オプション]を選択
  • [UEFIファームウェア設定]を選択

Part2-7:回復ドライブの作成と活用シーン

回復ドライブは、USBメモリに回復ツールをコピーし、 PCのトラブル時に外部からシステムを起動して 修復作業ができるようにするものです。 最低でも16GB以上のUSBメモリが必要となります。

Windowsが全く起動できない場合に有効的なツールとなるので、 ここでは回復ドライブの作成方法をご紹介します。

ステップ1:タスクバーの検索ボックスに「回復ドライブ」と入力し、[回復ドライブの作成]を開く

タスクバーの検索ボックスに「回復ドライブ」と入力し[回復ドライブの作成]を開く

ステップ2:空のUSBメモリを接続し、[システムファイルを回復ドライブにバックアップします]にチェックを入れ、[次へ]をクリック

空のUSBメモリを接続し[システムファイルを回復ドライブにバックアップします]にチェックを入れ[次へ]をクリック

ステップ3:回復ドライブを作成するUSBメモリを選択し、[次へ]をクリック

回復ドライブを作成するUSBメモリを選択し[次へ]をクリック

作成には30分~1時間ほどかかる場合があります。 またUSBメモリのデータは消去されるため注意しましょう。

Part3:WindowsPCのデータが消えた時の解決策

WindowsPCでデータが消えた時の解決策 回復オプション後のデータ復元方法

回復オプションの利用が必要なシーンでは、 PCで何らかの問題が発生していることがほとんどです。

万が一ウイルス感染や、誤操作、システムの不具合などによって 大切なデータが消えてしまった場合は、 データ復元専門ソフトをご活用ください。

Recoverit(リカバリット)」は、 初心者でも簡単に3ステップでデータ復元操作ができる、 データ復元専門ソフトです。

ドキュメントや画像、動画、メールなどといった 1,000種類以上のファイル形式に対応し、 あらゆるデバイスのデータを復元します。 AI技術を搭載した高精度なスキャン機能で、 素早く目的のファイルへアクセスが可能です。

お困りの方はぜひ無料ダウンロードでお試しください。

無料ダウンロード
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以下は、 「Recoverit」 で消えたデータを復旧・復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで 「Recoverit」 を起動すると、 左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。 ここでは、特定の保存場所を選択してください。

スキャンしたいフォルダをクリックすると、 選択した場所をスキャンし始めます。

RecoveritでWindowsの復元場所を選択する画面 データ復元手順ステップ1

ステップ2 消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、 スキャンが始まります。

スキャンは数分かかりますが、 サイズの大きいファイルが多数存在する場合、 時間がかかる場合もあります。

RecoveritでWindowsPCの消えたデータをスキャンしている画面 ステップ2

ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、 失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するために プレビューを行います。

その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、 「復元する」をクリックすれば完了です!

Recoveritで削除されたWindowsデータをプレビューして復元する画面 ステップ3

Part4:終わりに

Windows10/11の回復オプションは、起動トラブルやシステム不具合が発生した際に、 状況に応じた対処を行うための重要な機能です。

スタートアップ修復やシステムの復元、更新プログラムのアンインストールなど、 症状に適した回復オプションを選択することで、 PCを初期化せずに問題を解決できる場合もあります。

一方で、回復作業中やシステムトラブルによって 大切なデータが消えてしまうリスクもゼロではありません。

万が一データ消失が発生した場合は、 早めにデータ復元専門ソフトを活用することで、 復元できる可能性があります。

本記事で紹介した回復オプションの選び方と活用シーンを理解し、 必要に応じて回復ドライブの準備やデータ復元手段を併用することで、 WindowsPCのトラブルにも落ち着いて対応できるようになるでしょう。

Windows10/11の回復オプションに関するよくある質問

  • Windowsの回復オプションを使うと、データは消えますか?
    回復オプションの種類によって異なります。スタートアップ修復やシステムの復元、更新プログラムのアンインストールでは、基本的に個人ファイルは削除されません。ただし、「PCを初期状態に戻す」を選択した場合は、設定内容やデータが削除される可能性があるため、事前のバックアップが重要です。
  • Windowsが起動しない場合、どの回復オプションを選べばよいですか?
    まずは「スタートアップ修復」を試しましょう。起動に必要なシステムファイルや設定の問題を自動で検出・修復してくれます。それでも改善しない場合は、システムの復元や回復ドライブの使用を検討してください。
  • 回復オプションと初期化(リセット)の違いは何ですか?
    回復オプションは不具合の原因に応じて修復や復元を行う機能ですが、初期化はPCを工場出荷状態に戻す最終手段です。初期化は問題解決の効果が高い反面、データ消失のリスクもあるため慎重に選択しましょう。
  • 回復ドライブは事前に作成しておく必要がありますか?
    はい。回復ドライブはWindowsが正常に起動している状態で作成しておく必要があります。万が一PCが起動しなくなった場合でも、USBメモリから回復環境を起動できるため、事前に準備しておくと安心です。
  • 回復オプションの操作中にデータが消えてしまった場合、復元できますか?
    操作内容によってはデータが消えてしまうことがありますが、すぐにPCの使用を停止し、データ復元ソフトを利用することで復元できる可能性があります。上書きを防ぐことが重要です。
  • Recoveritは回復オプションで消えたデータにも対応していますか?
    はい。Recoveritは、初期化やシステムトラブル、誤操作などによって消失したデータにも対応しています。ドキュメントや写真、動画など1,000種類以上のファイル形式をスキャン・復元でき、初心者でも簡単に操作可能です。
内野 博
内野 博 Dec 22, 25
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