Windows10/11でエクセル(Excel)ファイルを開くときに起きる文字化け。
文字化けが発生したときは、エクセルファイルの文字コードに問題がある場合が多いです。
そのため、基本的には文字コードを変更して対処することになります。
他にもメモ帳を活用する方法や、数字が四角(□)になる問題の解決法も覚えておくといいでしょう。
エクセルファイルを開くことができない場合、ファイル修復ソフトの利用がおすすめです。
このページでは、エクセル(Excel)の文字化けを直す方法を症状別に徹底解説します。
目次
パート1:症状別クイック診断
文字化けはどのタイプ?まずは症状を確認しましょう
症状 | 考えられる原因 | 最初に試すべき解決策 |
---|---|---|
全ての文字が意味不明な記号に | 文字コードの不一致 | 文字コードを変更する |
数字や特定の記号が四角「□」になる | フォントの問題、特殊文字 | 数字が四角になる問題の対処法 |
ファイルが開けない、またはエラーが出る | ファイル破損 | 破損ファイル修復ツール |
CSVファイルのみ文字化けする | CSVの文字コード問題 | データインポート機能を使用 |
パート2:エクセルファイルが文字化けになる原因は?
エクセルファイルの文字化けが発生するときは、文字コードに原因があることがほとんどです。
文字コードとは、エクセルで入力した文字に与えられる識別番号です。
エクセルで入力する文字のコードには種類があり、作成されたファイルごとに異なります。
主な文字コードの種類と特徴
- 【UTF-8】:国際標準の文字コード、最も互換性が高い
- 【Shift_JIS】:日本語Windows標準、古いシステムでよく使用
- 【EUC-JP】:Unix系システムで使用、Web系でも利用
例えば、UTF-8のコードを使って文字で入力されているエクセルファイルをShift_JISで閲覧しようとすると、文字化けが発生しかねません。
特にWindows10/11では、システムの地域設定との不整合が原因となることも多いです。
そのため、エクセルファイルの文字化けが発生するときは、文字コードの問題を解消する必要があります。
パート3:文字化け修復方法(文字コード変更)
エクセルファイルの文字化けが発生するときは、ファイルの文字コードを変更するのが正攻法です。
Windows10/11のエクセルでは以下の方法で文字コードを変更できます。
成功率の高い文字コード試行順序
- 【1】:Shift_JIS(日本語Windows標準)
- 【2】:UTF-8(国際標準、最新ファイル)
- 【3】:EUC-JP(Unix系、Web系ファイル)
エクセルで文字コードを変更する手順
- エクセルを開く
- エクセルのメニュー画面で「空白のブック」を選択
- 編集画面のメニュータブで「データ」を選択
- 「テキストまたはCSVから」を選択
- 表示されるデータの取り込み画面で文字化けするエクセルファイルを選択
- 「インポート」を左クリック
- 表示されるウィンドウの左上にある「元のファイル」の項目で別の文字コードを選択
- 「読み込み」を左クリック
この方法では文字化けが解消されるまで⑦の文字コード選択を繰り返します。
ただし、状況によっては文字化けしない文字コードを探すのに苦戦します。
文字化けしない文字コードが見つからないのであれば、次のメモ帳を活用した方法を試してみましょう。
パート4:メモ帳を使った解決法
Windows10/11では文字化けするエクセルファイルをメモ帳で開くことで問題を解決することができます。
この方法は特に部分的な文字化けや、CSVファイルの文字化けに効果的です。
メモ帳活用法が効果的な理由
- 【理由1】:メモ帳が自動で文字コードを判定・変換
- 【理由2】:ANSIコードで保存することで互換性が向上
- 【理由3】:エクセル固有の書式情報をリセット
具体的な手順
- エクスプローラーを起動 or 文字化けするエクセルファイルが保存されているフォルダを開く
- 文字化けするエクセルファイルを右クリック
- 「プログラムから開く」を左クリック
- 「メモ帳」を左クリックして、メモ帳でエクセルファイルのデータを開く
- メモ帳のウィンドウで「ファイル」を左クリック
- 「名前を付けて保存」を左クリック
- 表示されるウィンドウの「文字コード」の項目で「ANSI」を選択
- 「保存」を左クリック
以上の手順で保存したファイルをエクセルで開くと、高い確率で文字化けがしなくなります。
メモ帳を使うと、文字化けするエクセルファイルが問題なく開ける可能性が高いからです。
メモ帳で開いたデータを保存したうえでエクセルで開くと、文字コードの問題が解消されるというわけです。
パート5:数字が四角(□)になる問題の対処法
文字化けの一種として、特に数字や特定の文字が「□」(通称:豆腐)で表示されるケースがあります。
これは多くの場合、文字コードではなくフォントやシステム設定が原因です。
数字が四角になる原因と対処法
- 【原因1】:PCに該当フォントがインストールされていない
解決策:フォントをインストールするか、ファイル全体のフォントを標準的なもの(例:MSゴシック、メイリオ、Arial)に変更します - 【原因2】:特殊文字や記号を使用している
解決策:該当セルを確認し、別の文字に置き換えるか、Unicode対応のフォントを使用します - 【原因3】:システムの地域設定に問題がある
解決策:Windows10/11の地域設定を確認し、日本語に設定します
フォント変更による解決手順
- 問題のあるExcelファイルを開く
- 四角「□」が表示されているセルを選択
- 「ホーム」タブ→「フォント」ドロップダウンを開く
- 「Arial」「メイリオ」「MSゴシック」のいずれかを選択
- 変更を確認し、正常に表示されれば完了
パート6:Macでの文字化け対処法
MacユーザーでもExcelの文字化けは発生します。
MacとWindowsでは標準の文字コードが異なるため、特にファイル共有時に問題が起こりやすいです。
Mac版Excelでの解決方法
- 【方法1】:Excel for Macの「データ」→「テキストから」でCSVをインポート
- 【方法2】:テキストエディット(Macのメモ帳相当)で文字コードを変換
- 【方法3】:Numbers(Mac標準)で開いてからExcel形式で保存
パート7:文字化けを未然に防ぐ方法
今後文字化けを起こさないための予防策
- 【保存時の注意】:CSVファイルを保存する際は「CSV UTF-8(カンマ区切り)」を選択
- 【システム設定】:Windows10/11の地域設定を「日本語」に統一
- 【ファイル共有】:他の人とファイルを共有する際は、使用した文字コードを明記
- 【定期チェック】:重要なファイルは定期的にバックアップを取る
パート8:破損したエクセルファイルの修復ソフト―Repairit
エクセルファイルが文字化けするときは、ファイルが破損している可能性もあります。
文字コードの変更やメモ帳の活用をしても文字化けが起きる場合、ファイルが破損しているかもしれません。
エクセルファイルそのものを開くことができない場合も、ファイルが破損している可能性があります。
エクセルなどのOfficeソフトでは、書き込みエラーやシステムエラーでファイルが破損することがあるので注意しなければいけません。
エクセルファイルが破損している場合、Windows10/11の基本機能では修復ができません。
しかし、パソコンにファイル修復ソフトを入れると、破損したエクセルファイルを甦らせることができます。
破損したエクセルファイルを修復するのなら、Wondershareが提供する「Repairit」を利用するのがおすすめです。
Repairitがあれば.pdfや.pptx、.xlsxや.docxなどのファイルを修復可能です。
また操作は簡単で、たったの3ステップを行うだけでファイルを修復できます。
★以下はRepairitで破損したエクセル(Excel)ファイルを修復する手順です。
ステップ1 破損したエクセルファイルを追加します。
「Wondershare Repairit」を起動した後、「+追加」ボタンをクリックして、破損したエクセルファイルを追加します。
ステップ2 破損したエクセルファイルを修復します。
エクセルファイルを追加できたら、右下の「修復」をクリックします。
ステップ3 修復したエクセルファイルを保存します。
修復完了すると、「プレビュー」をクリックして修復できたエクセルファイルをプレビューできます。
そして、「保存」ボタンをクリックして、修復できたファイルを保存します。
(*ファイルをプレビューできない場合もあります。この場合、直接的にパソコンに保存してファイルを開いてみてください。)