Excelで「このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」エラーが出る原因と対処法

PDF・Word・PowerPointなどの埋め込みファイルをExcelで開けない場合、関連アプリの不具合、保護ビュー、リンク切れ、ファイル破損などが原因の可能性があります。 本記事では、埋め込みオブジェクトとリンクオブジェクトの違い、PDFが開けない時の確認ポイント、Repairitを使ったExcelファイル修復方法までわかりやすく解説します。

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内野 博
内野 博 更新 May 21, 26
「PDFが挿入されたスプレッドシートを受け取りましたが、開こうとすると『このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません』というエラー メッセージが表示されます。Excel 2010とAcrobat Reader Xを使用しています。何も解決しません。アドバイスはありますか?」 - Redditユーザー

埋め込みファイルを開こうとして、「Excelでこのオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」というエラーが表示されたことはありませんか?

この問題は、PDF・Word・PowerPointなどをExcelに埋め込んだファイルでよく発生します。Acrobat ReaderやMicrosoft Officeがインストールされていても、Excel側が埋め込みオブジェクトを正常に呼び出せず、開けなくなるケースがあります。

特に多いのは、PDFをダブルクリックしても開かない、埋め込みアイコンだけ反応しない、他のPCでは開けるのに自分の環境だけ失敗する、といった症状です。

本記事では、このエラーが発生する主な原因を整理したうえで、Excel側・アプリ側・ファイル側のそれぞれから確認できる対処法を順番に解説します。

この記事の内容
    1. 方法1:埋め込みオブジェクトの種類を確認する
    2. 方法2:ファイルの互換性を確認する
    3. 方法3:ソース アプリケーションを更新または修復する
    4. 方法4:保護ビューを無効にする
    5. 方法5:ファイルのアクセス許可を確認する
    6. 方法6:Repairitで破損したExcelファイルを修復する

パート1:Excelで「このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」エラーが発生する理由

cannot start the source application for this object excel

Excelで「このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」というエラーが表示される場合、多くは埋め込みオブジェクトを開く処理で問題が起きています。

たとえば、Excel内に埋め込まれたPDF・Word・PowerPoint・画像ファイルなどをダブルクリックした際、Excelが対応するアプリケーションを正常に呼び出せないと、このエラーが発生します。

特に以下のようなケースでは起こりやすくなります。

  • PDFを埋め込んだExcelだけ開けない
  • 別PCでは開けるが、自分のPCだけ失敗する
  • Acrobat Readerを更新後に発生した
  • メール添付ファイルだけブロックされる
  • 埋め込みファイルのリンク先が移動している

まずは、原因を切り分けることが重要です。

埋め込みオブジェクトとリンクオブジェクトの違い

Excelでは、ファイルを「埋め込み」と「リンク」の2種類で扱うことがあります。

種類 特徴 起こりやすい問題
埋め込みオブジェクト Excel内にファイル本体を保存 ソースアプリの不具合で開けない
リンクオブジェクト 外部ファイルを参照 元ファイル移動でリンク切れ
PDF埋め込み Acrobat等に依存 Reader不具合・関連付けエラー

特に「リンクとして挿入」されたオブジェクトは、元ファイルの場所が変わると開けなくなるため注意が必要です。

主な原因

  • 埋め込みファイルの破損

埋め込みオブジェクト自体が破損していると、Excelは正しく呼び出せません。特にメール添付やクラウド共有後に発生しやすいです。

  • サポートされていないファイル形式

Excelが認識できない形式、または古い形式で保存されたファイルは、正常に起動できない場合があります。

  • ソース アプリケーションの問題

Acrobat Reader、Word、PowerPointなどの関連アプリが未インストール・古い・破損している場合、Excelはオブジェクトを開けません。

  • 保護ビューやセキュリティ制限

ダウンロードファイルやメール添付ファイルでは、Excelの保護ビューが埋め込みオブジェクトをブロックすることがあります。

  • ファイル権限や読み取り専用設定

ファイルが「読み取り専用」になっていたり、アクセス権限が不足している場合も、正常に開けなくなることがあります。

  • リンク切れ

リンク形式のオブジェクトは、元ファイルの場所が変更されるとアクセスできなくなります。

パート2:Excelで「このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」エラーの対処法

このエラーは、原因によって対処法が変わります。

まずは「PDFだけ開けないのか」「Wordも開けないのか」「他のPCでは開けるのか」を確認しながら、順番に切り分けていくのがおすすめです。

方法1:埋め込みオブジェクトの種類を確認する

まず最初に確認したいのが、そのオブジェクトが「埋め込み」なのか「リンク」なのかです。

リンク形式の場合、元ファイルが削除・移動されていると、Excel側では開けません。

ステップ1. 埋め込みオブジェクトを右クリックします。

ステップ2. 「オブジェクト」または「リンクの編集」が表示されるか確認します。

ステップ3. リンク先パスが存在するか確認してください。

ステップ4. 元ファイルが存在しない場合は、再度埋め込み直してください。

icon note補足: PDF埋め込みの場合は、Acrobat Readerとの関連付けエラーで開けないケースも多くあります。

方法2:ファイルの互換性を確認する

埋め込みファイルがExcel外では開けるか確認してください。

Excel内だけ失敗する場合は、埋め込み形式や関連付けに問題がある可能性があります。

ステップ1. 埋め込みオブジェクトを右クリックし、他のプログラムで開くを選択します。

open with other programs

ステップ2. PDFならAcrobat Reader、WordならWord単体で開けるか確認します。

ステップ3. ファイル拡張子(.pdf / .docx / .pptxなど)を確認します。

ステップ4. 必要なアプリケーションがインストールされているか確認してください。

方法3:ソース アプリケーションを更新または修復する

Excelの埋め込みオブジェクトは、対応アプリケーションが正常に動作していることが前提です。

Acrobat ReaderやOfficeが古い場合、OLE関連エラーが発生することがあります。

ステップ1. Word、PowerPoint、Acrobat Readerなどを単体で起動します。

ステップ2. 問題がある場合は、公式サイトから最新版へ更新してください。

microsoft website

ステップ3. 改善しない場合は、コントロール パネルを開きます。

ステップ4. プログラムと機能からMicrosoft Officeを選択します。

programs and features

ステップ5. 修復を実行します。

repair microsoft

ステップ6. Excelを再起動して確認してください。

方法4:保護ビューを無効にする

メール添付やダウンロードファイルでは、Excelの保護ビューが埋め込みオブジェクトをブロックすることがあります。

ファイルの送信元が信頼できる場合のみ、一時的に確認してください。

icon note
注意: 保護ビューを無効にする場合は、信頼できるファイルのみで行ってください。不明なメール添付や外部ファイルでは推奨されません。

ステップ1. Excelを開き、ファイルオプションへ進みます。

file options excel

ステップ2. トラストセンタートラストセンターの設定を開きます。

trust center settings

ステップ3. 保護ビューのチェックを一時的に外します。

protected view

ステップ4. Excelを再起動して確認してください。

方法5:ファイルのアクセス許可を確認する

ファイルが読み取り専用になっている場合、Excelが埋め込みオブジェクトへアクセスできないことがあります。

ステップ1. Excelファイルを右クリックし、プロパティを開きます。

file properties

ステップ2. 読み取り専用にチェックが入っていないか確認します。

disable read only mode

ステップ3. セキュリティタブで、完全なアクセス権があるか確認してください。

file control

方法6:Repairitで破損したExcelファイルを修復する

上記を試しても改善しない場合、Excelファイル自体が破損している可能性があります。

特に以下のような症状がある場合は、ファイル破損の可能性があります。

  • Excel自体が重い・固まる
  • 別PCでも同じエラーが出る
  • 埋め込みオブジェクト以外も表示崩れする
  • 保存時エラーが発生する
  • 「内容に問題があります」と表示される

その場合は、Repairit Excel File Repairのような修復ツールでファイル構造を修復できる場合があります。

excel repair

Wondershare Repairit - Excel File Repair

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パート3:Excelで「このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」エラーを防ぐ方法

1. OfficeとAcrobat Readerを定期的に更新する

古いバージョン同士では、OLEオブジェクト関連の不具合が発生することがあります。

2. 埋め込み前にファイル形式を確認する

特殊な形式や古い形式は、Excel側で正常に認識できないことがあります。

3. リンク形式のオブジェクトは元ファイルを移動しない

リンク切れになると、Excel内から開けなくなります。

4. ダウンロードファイルは一度ローカル保存してから開く

クラウド直開きやメール添付では、保護ビューの影響を受けやすくなります。

5. ファイルを強制終了中に閉じない

保存中にExcelが落ちると、埋め込みオブジェクト構造が破損することがあります。

結論

Excelの「このオブジェクトのソース アプリケーションを起動できません」エラーは、埋め込みオブジェクト・関連アプリ・ファイル権限・保護ビューなど、複数の要因で発生します。

特にPDF埋め込みでは、Acrobat Readerとの関連付けやOffice側のOLE処理が原因になるケースが少なくありません。

まずは、埋め込み形式なのかリンク形式なのかを確認し、関連アプリや保護ビュー設定を順番に切り分けていくのがおすすめです。

もしExcelファイル自体が破損している場合は、Repairitのような修復ツールでデータを修復できる可能性があります。

よくある質問

  • ExcelでPDF埋め込みだけ開けないのはなぜですか?
    Acrobat Readerとの関連付けエラー、Readerの破損、保護ビュー、OLE機能の不具合などが原因として考えられます。
  • 「このオブジェクトのソース アプリケーション」とは何ですか?
    Excel内の埋め込みファイルを開くために必要な外部アプリケーションのことです。PDFならAcrobat Reader、WordならMicrosoft Wordなどが該当します。
  • Excel外では開けるのに、Excel内だけ失敗するのはなぜですか?
    埋め込み形式の破損、OLE機能の不具合、保護ビュー、リンク切れなどが原因の可能性があります。
  • 保護ビューを無効にしても大丈夫ですか?
    信頼できるファイルでのみ一時的に行うのがおすすめです。不明なメール添付ファイルなどでは推奨されません。
  • 埋め込みオブジェクトとリンクオブジェクトの違いは何ですか?
    埋め込みはExcel内部にファイルを保存しますが、リンクは外部ファイルを参照します。リンク元を移動すると開けなくなることがあります。
  • Excel内の埋め込みファイルを取り出すことはできますか?
    一部のファイルは、ExcelファイルをZIP形式として展開し、「xl/embeddings」フォルダから取り出せる場合があります。
  • Mac版Excelでも同じエラーは発生しますか?
    はい。Mac版でも発生する可能性がありますが、Windowsとは原因が異なる場合があります。
  • Excelファイル自体が破損している場合はどうすればいいですか?
    Excelの修復機能やRepairit File Repairなどの修復ツールで回復できる場合があります。
内野 博
内野 博 May 21, 26
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