フォーマットせずにフロッピーディスク(FDD)からデータを復元する方法

フロッピーディスクはパソコンからデータを保存できる記録メディアの1つで、パソコンから外部へデータを保存する記憶媒体としては、もっとも古いといえます。本ページでは、フォーマットせずにフロッピーディスクからデータを復元する方法を紹介します。

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内野 博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: HDD復元・復旧

パソコン用のデータ記憶媒体のなかではもっとも古いフロッピーディスク。フロッピーディスクからデータを読み込めないときは、パソコンからフォーマットを促される場合が多いです。しかし、フォーマットをせずにデータを復元できるので焦ってはいけません。本ページでは、フォーマットせずにフロッピーディスクからデータを復元する方法を紹介します。

フロッピーディスク(FDD)とは

フロッピーディスクはパソコンからデータを保存できる記録メディアの1つで、1970年代から普及したアイテムです。

パソコンから外部へデータを保存する記憶媒体としては、フロッピーディスクがもっとも古いといえます。そのため、フロッピーディスクで保存できるデータ容量はKB(キロバイト)単位と小さなものでした。

1990年代の後半からCD-Rの普及がはじまり、大容量のデータ保存が可能になってからは使われることが少ないです。
現在のパソコンはフロッピーディスク用のドライブが搭載されていないものが多いです。しかし、外付けで利用できるフロッピーディスクドライブが販売されているので、現在も利用できます。

フロッピーディスクのエラーをチェックする方法

フロッピーディスクを正しく読み込めない場合、エラーをチェックする必要があります。
Windowsのパソコンではフロッピーディスクのエラーチェックが可能です。ただし、手順はOSによって異なります。

Windows8以降

Windows8以降のOSでは、以下の手順でフロッピーディスクのエラーチェックが可能です。

  1. エクスプローラーを起動
  2. ウィンドウ左側で「PC(またはコンピューター)」を左クリック
  3. ウィンドウ右側で利用したいフロッピーディスクを右クリック
  4. 「プロパティ」を左クリック
  5. 「ツール」のタブを左クリック
  6. 「エラーチェック」の項目にある「チェック」を左クリック
  7. 表示されるウィンドウで「ドライブのスキャン」を左クリック

Windows8以降のエラーチェックでは、フロッピーディスクから検出されたエラーや不良セクタを自動で修復してくれます。

WindowsXP~7

WindowsXPから7では、以下の手順でフロッピーディスクのエラーをチェックできます。

  1. スタートボタンを左クリック
  2. 「コンピューター(またはマイコンピューター)」を左クリック
  3. 表示されるウィンドウでフロッピーディスクドライブを右クリック
  4. 「プロパティ」を左クリック
  5. 「ツール」のタブを左クリック
  6. 「エラーチェック」の項目にある「チェックする」を左クリック
  7. 表示されるウィンドウで任意の項目を選択
  8. 「開始」を左クリック

⑦では以下の2項目を選択できます。

・ファイルシステムエラーを自動的に修復する
・不良なセクタをスキャンし、回復する

システムエラーをチェックしても問題が解決しない場合、不良セクタのスキャンをするといいでしょう。

フォーマットせずにフロッピーディスクからデータを復元する

フロッピーディスクから保存データを読み込めない場合、画面に「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」と表示されます。この画面を見るとフロッピーディスクをフォーマットしたくなりますが、他の方法を使ってデータの復元ができます。
データを復元する方法は以下とおりです。

・別の動作環境で利用する

別の動作環境、つまり他のパソコンでフロッピーディスクを利用すると、保存データの読み込みができる場合があります。しかし、パソコンを複数持っていないとこの方法は使えないうえに、必ずデータを復元できるとは限りません。

豆知識:普通のハードディスからデータを復元する方法

フロッピーディスクではなく、普通のハードディスからデータを復元するにはデータ復元ソフトを利用できます。データ復元ソフトはあらゆるものがありますが、おすすめは「Recoverit 」です。Recoverit は2000種類以上の保存デバイスに対応しており、もちろんフロッピーディスクからもデータを復元できます。対応のファイル形式は1000種類以上なので、古い形式のデータも復旧可能です。

またデータ復元率は95%なので、性能には非に打ち所がありません。無料版が提供されているので、お試しに利用してみるといいでしょう。

FDDからデータを復元(Win版) Windows版 FDDからデータを復元(Win版) Mac版

以下は、「Recoverit 」でハードディスから消してしまったデータを復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンでRecoveritを起動します。左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」を選択し、「外付けデバイス」タブからフロッピーディスクを選択してクリックします。

復元したいフォルダを選択

ステップ2 ハードディスから消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。

復元されたいフォルダをスキャン

ステップ3 ハードディスから消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

復元したいフォルダ・ファイルをプレビュー

以上簡単な操作でハードディスクから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、HDDの復元だけではなく、SSDの復旧USBデータ復元フォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

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