MacBookは小型である事から、外出先でも使う事が多いパソコンです。 でも、作業中に間違った操作によってせっかく作成した資料を安易に「ゴミ箱」へ移してしてしまう事があります。 更に「ゴミ箱」を空にした場合はどうでしょう。 そこまでだと二度と復活させる事が出来ないと考えるのが普通です。 しかし、失ったファイルの救出が全く出来ないかというと、100%戻ってくる保証はありませんが方法が無いわけでもありません。
MacBookデータの復元には日頃からどの様な環境で使っているかが重要になります。 MacBookは大型のiMacと比べて本体のHDDまたはSSDの容量が少ないという欠点があり、CPU性能とメモリ容量が充分にあっても動画編集等を行う上ではネックとなります。 この様な時は、本体のHDDより容量に余裕のある外付けHDDを繋げて使うのがベストと言えます。
しかし作業に使う外付けHDDではバックアップ用と兼用できないという欠点があります。 ファイル保護の面でもバックアップ専用の外付けHDDを揃えましょう。 そしてバックアップにはMacOS内にある「Time Machine」も常時働くようにします。
ステップ1 専用のHDDを用意します。
「Time Machine」は外付けHDDに自動で定期的なバックアップを実行します。 バックアップ実行の頻度も時間ごと、週間ごと、月ごとで出来るため、手動実行を行わなくてもよい面があります。
初めて外付けHDDを本体に繋いだ時は、画面に「Time Machine」でバックアップを作成するために「HDDの名前」を使用しますか?」とメッセージが表示され、バックアップ専用のHDDにするためのフォーマットをする準備をします。 もし多目的に使っていたHDDであれば中のデータが全部消える事になるので注意が必要です。 ここで「Time Machine」の画面が表示され、パックアップ専用のHDDとして使っていくならば「バックアップディスクとして使用」ボタンをクリックして下さい。
次に再確認としてHDD内を消去するかどうかの画面が出てきますので、ここは「消去」をクリックします。 もし以前にMac専用のHDDとして使った事があるならばDockの「システム環境設定」から「Time Machine」をクリックして画面を呼び出し、「バックアップディスクを選択」をクリックします。
ステップ2 バックアップに使用するHDDを選択します。
初めて外付けHDDを繋げたのであれば「名称未設定」というオレンジ色のアイコンが表示されますので、これをクリックして選択してください。 バックアップ専用のHDDにするのには一度は中身を消去しなければなりませんので、ここでも「消去」ボタンをクリックします。 「Time Machine」画面の左側に「バックアップを自動生成」のチェックマークを入れると続いて自動的にバックアップ作業を開始します。
本体HDDより容量の大きい外付けHDDを繋げていれば、初回のバックアップだけ作業時間が長くなります。 二回目以降は前回バックアップを取った所から変化があった箇所だけを更新しますので、それだけ短時間で作業が終了します。 バックアップからの復元は、画面右上の時刻等が表示されたメニューからTime Machineの印→「Time Machineに入る」をクリックすると画面にバックアップを取ったタイミングの日時が表示されます。
続いて、日時表示の上下にあるボタンをクリックして選択し、下方にある「復元」ボタンをクリックすると復元作業を開始します。これで「ゴミ箱」から消えてしまったファイルも復元ができます。
MacBookに標準で内装された「Time Machine」ですが、外付けHDDを用意しなければならない為、予算が予想外にかかるという事になります。 もっと安価で空にした「ゴミ箱」からのファイル復元をしたいという事であればWondershare社の「Recoverit」を購入しては如何でしょうか。インストールしていれば、もし「ゴミ箱」の中身を消してしまっても復活させる事が出来ます。 「Recoverit」を利用すれば、わずか3ステップで、SDカードのファイルを簡単に復旧することができます。「Recoverit」は無料試用版がありますので、ダウンロードして体験してみてください。
画面右下の「開始」ボタンをクリックすると失ったデータの検索が開始され、画面が変って失ったデータの一覧が表示されます。
ゴミ箱のデータを検索た後、失われたデータがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいゴミ箱のデータにチェックを入れて、続いて「復元」のボタンをクリックすれば完了です。
本体容量の少ないMacBookは外で使う事が多いため、外付けHDDを持ち歩くのも面倒になりますし、うっかりファイルの削除をしてしまい作業を中断するのも無駄な時間になってしまいます。 「Time Machine」と「Recoverit」を上手に使ってMacBookを安心して使えるようにしましょう。
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内野 博
編集長